田舎のひと 都会のひと

私は都会の生まれ田舎の育ちである。

今日行って来た駅前のスナックのママさんは長岡市に統合された村の出身なのだそうだ。

その地元の人々についてあれやこれや話してくださった。狭い社会でみんないろいろやてる。だいたい話題に上がるのは派手にやってるひとや迷惑をかけているようなひとなのだ。静かに暮らしてる人たちは朝晩ウワサ話に明け暮れてる。

田舎のひとというのは基本的にネチネチしてる。

地元のひとでもよそもんでも何か出る杭は打たれるようなことをするとまずは批判が

入る。陰口だったり直接面と向かって言われることもある。

田舎では女性がひと度井戸端会議を始めれば、村中の人の噂話をする。

SNSもびっくりの素早い情報網がある。だからIT系の人たちはこぞって山やら地方の方を目指すのだろうか。

 

都会のひとというのは商人気質なところがある。ケチなのだ。

たとえば市立劇場に歌手が来れば田舎ならなんだかんだと人が興味を持って寄ってくる。が都会の人は違う。その歌手を見に行ってチケット代を払って自分は何を得られるか、ちゃんと判断してるのである。

自分の損得感情で勘定しているところがあって、さらっと人を切り捨てることができる。自分の事業の宣伝で名刺を渡しても、フライヤーを配って笑顔で「行ってみるよー」なんて受け答えてくれるけどなかなか来てくれないものだ。はるばる飛行機に乗って外国お客さんが来る。都会の高い家賃の狭い部屋も伴って、彼らは平気でホテルに彼らを泊めさせる。なじみの店の外食で彼らをもてなす。

 

田舎の人というのは基本的に批判から入る。先入観が強いのだ。だけどダメな人ほど話題にのぼる。何してもダメな人でも憎めない人なら手を差し伸べてくれる。可愛さ余って憎さ百倍、オレがいないとこん人は本当ダメだ、そうぼやいて助けてくれるのだ。根はいい人なのである。

奴らは同じ地域の人であれば同じ地域に墓がある。最後を見据えているのである。もうどんな領域なのかわかったもんじゃない。

 

広大な自然の中で農業をする人々、街の中で商いをする人々。

お互い本当に人を人としてか見ていないのである。